こんにちは!
帝王切開で出産した手術室看護師てい子です
ブログをご覧いただきありがとうございます!

帝王切開って、全身麻酔でやるの?

帝王切開は胸から下にだけ作用する局所麻酔でやるケースがほとんどです!

太い針を使うんだよね?
痛そうで怖いな…

注射針はとっても細いんですよ
感じ方はひとそれぞれですが、ワタシは鍼治療のような感覚でした
表面にも麻酔をするのであまり痛みは感じなかったです
予定帝王切開の場合、脊髄くも膜下麻酔(脊椎麻酔、腰椎麻酔、下半身麻酔)と呼ばれる局所麻酔が第一選択です
なぜかというと、全身麻酔は赤ちゃんやお母さんの体に影響があるからです
今回はあまり知る機会のない麻酔について詳しく説明していきます!
麻酔の種類
そもそも麻酔にはどんな種類があるのかというと、大きくわけると2種類の方法があります
全身麻酔
点滴や酸素マスクから眠たくなるお薬を投与して、強制的に眠った状態にする方法です
呼吸が弱くなるので、人工的に呼吸を補助していきます
局所麻酔
局所麻酔はさらに2つに分けられます
浸潤麻酔(皮膚表面の局所麻酔など)
虫歯治療やほくろを取る手術など、ピンポイントに麻酔を効かせたいときに使われています
帝王切開では、背中の皮膚に使用します
伝達麻酔(脊髄麻酔・硬膜外麻酔など)
親知らずの抜歯、下半身麻酔など、神経の根っこの部分に麻酔を注射して広範囲に麻酔を効かせたいときに使われています
帝王切開では、皮膚の麻酔をしてから、点滴よりももっと細い針を使って脊髄麻酔をしていきます
手術全体の流れについてはこちらの記事をごらんください
帝王切開のスタンダードは局所麻酔

開腹手術なのに、どうして全身麻酔じゃないの?

局所麻酔の方がお母さんや赤ちゃんへの影響が少なく、より安全だからです!
帝王切開では、局所麻酔が第一選択です!
なぜかというと、妊娠中は胃の中のものが逆流しやすくなっています
全身麻酔で眠っているお母さんが嘔吐した場合、誤嚥のリスクになってしまいます
起きていれば咳き込むなどして吐き出せますが、寝ていると吐き出せません
誤嚥が起きると肺炎につながる可能性もあるんです
また、全身麻酔のお薬はお母さんの血液にのって胎盤をとおり、赤ちゃんの呼吸状態にも影響するため、局所麻酔が優先的に選択されます
局所麻酔のメリット・デメリット

意識があるのってちょっと怖い!

確かに、意識があるのはデメリットかもしれません
ただ、局所麻酔ならではのメリットも大きいですよ
メリット
- 赤ちゃんのはじめての泣き声をきくことができる
- うまれた直後の赤ちゃんと会うことができる(抱っこできる場合も)
- 赤ちゃんがうまれた瞬間が記憶に残る
意識があるので、五感をフル活用できるのは最大のメリットだとおもいます

看護師さんや先生にその場で要望を伝えることもできますよ
うまれた瞬間の泣き声はとても感動的です!
デメリット
- やっぱり緊張する
- ちょっと苦しい(お腹を押されたりひっぱられる感じ)
- 人によっては副作用が出る
触られている感覚は残るので、もしかしたらいやな感じがするかもしれません
また、血圧が下がり気持ち悪くなってしまったり、息苦しさが出てしまう場合もあります

ワタシも血圧が下がって気持ち悪くってしまいました…
脊髄麻酔の術後合併症などについてはまたまとめて記事にします!
まとめ
予定の帝王切開では脊髄くも膜下麻酔が第一選択!
病院によっては硬膜外麻酔を併用する場合もありますが、スタンダードな麻酔方法を紹介させていただきました
産前最後の頑張りどころです
赤ちゃんと一緒に頑張りましょうね!
ワタシたち手術室スタッフも全力サポートします!
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